ヌーシャテル在外日記

スイス・ヌーシャテルへ在外研究で滞在する/した顛末などを準備期間も含めて記録として残しています.

スイスへ

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20年前に訪れたUniversité de Neuchâtel


研究者として働き始めて17年.氷河期世代ど真ん中(45歳)の私立大学の情報系研究者・大学教員です.

主に分散システム/アルゴリズム,IoTシステムのセキュリティ,メタヒューリスティクスなどに関する研究をしています.

この度,スイス・ヌーシャテルへ2022年9月から1年間在外研究で滞在する機会を得ました.私にとってスイスに滞在するのは初めてではなく,博士後期課程在籍時の2001年11月から4ヶ月間ローザンヌに滞在し,スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)に通っておりました.もう20年も前の話ですが,もともとアカデミックキャリアにはほとんど興味のなかった私がこの4ヶ月間のEPFLでの研究生活で研究者としてやっていく(全く根拠のない)自信が生まれてしまった結果,現在に至ります.

つまり,スイスは私にとって研究者としての原点のような所で,定年まで残すところ約25年となった今,もう一度研究者として再起動すべく,現在3歳の息子と妻を巻き込んでスイスへ向かうことにしました(妻も快諾してくれました).

受け入れ先研究機関がヌーシャテル大学(Université de Neuchâtel)なのでヌーシャテルヌーシャテル州)に滞在することになる予定なのですが,小さい街だからか日本人在外研究経験者や駐在さんなどの情報がWebでは見つけられませんでした.同じフランス語圏でもジュネーブローザンヌでの駐在や在外の情報はたくさん見つかるのですが,スイスはCantonと呼ばれる地域(州)毎に入国の手続きなどをはじめとする行政手続きが異なるためジュネーブ州やローザンヌがあるヴォー州とヌーシャテル州とは違う可能性があります.そもそもヌーシャテルの日本語情報が見つからないということはそのような需要が皆無である可能性もありますが,無課金ユーザの如き情報武装ヌーシャテルへ滞在する日々やその前後の過程を記してみることにしました.